平成29年度総会議事録

日時:平成29年6月11日(日)

開会 午前10時30分

閉会 午前11時55分

場所:かながわ労働プラザ 9階 特別会議室

出席者:14名

オブザーバー:谷教授(資格制度管理委員会委員長)


○審議事項

(1)第1号議案:神奈川支部 中期計画について
(2)第2号議案:平成29年度実施計画について
(3)第3号議案:実施体制にについて

○議事の経過の概要及び議決の結果

(1)開会

定刻に至り、司会者の山田岳峰氏が開会を宣言する。

(2)開会あいさつ

地盤品質判定士会神奈川支部 支部長立花秀夫氏より、総会の開会挨拶がなされた.要点は下記のとおり。

  • 昨年12月11日に神奈川支部を設立し、ちょうど6ヶ月が経過した。その間7名の幹事で議論し、計画をまとめた。中期計画として3年後のあるべき姿、その初年度である29年度計画、そしてその実現のための実施体制を策定したので審議いただきたい。
  • 審議に先立ちトピックスを2点。まず、判定士へのニーズが多いことを、実例を示しながら述べた。次に、神奈川関連の有資格者のうち建築士がほぼ2割を占めることを具体的な数値で示した。
  • 現在、神奈川県在住・在勤の地盤品質判定士・士補は120名あまり、そのうち支部会員は28名である。地盤品質判定士・士補の受験資格は、専門分野が多岐に亘るが、神奈川関連の有資格者のうち約2割が建築士である。これは全国レベルと比べ非常に高い割合と推測され、神奈川の抱える宅地問題のあらわれと考えられるのでこれらの方々にぜひ活躍いただきたい。
  • 本日は、平成29年度の議案を審議して頂くほか、午後からは交流会(懇親会)を予定している。総会出席者のほとんどの方が交流会にも出席の予定であり、有意義な一日となることを期待している。

(3)谷先生あいさつ

地盤品質判定士協議会の創設者のひとりであり、協議会の資格制度管理委員会委員長の東京海洋大学学術研究院 谷 和夫教授より地盤品質判定士会神奈川支部に対し、期待、取り組み方及び今後の課題等についてお言葉をいただいた。具体的な期待内容は下記のとおり。

  1. 地盤品質判定士が今年度末には当初目標の1000人を超える見込みであり、今後は資格者の増員から利・活用への取組みに重点をおく必要がある。
  2. 神奈川支部で地盤品質判定士資格活用の成功事例を作って、全国のモデルとなって頂きたい。
  3. 地盤品質評価にはシニアの技術力活用が欠かせないが、次の世代への技術継承も視野に、解決事例を示して全国へ発信して頂きたい。

(4)議長選出

司会者が議長の選出について諮(はか)ったところ、司会者一任との発言があり、全員これに賛成した。このため司会者が福元俊一氏を指名し、議場に諮(はか)ったところ、全員意義なくこれを承認し、福元俊一氏はこれを了承し、議長に就任した。

(5)議案の審議及び結果

議長・福元俊一氏より、本日の議案は3つあるが、それぞれ関連性のある議案であることより、承認についてはそれぞれの議案説明、質疑応答の後、第1号議案から第3号議案まとめて審議を行うことを宣言する。

ア.第1号議案:神奈川支部 中期計画について

議長・福元俊一氏は、第1号議案について、事務局 大久保拓郎氏に説明を求めた。同氏は、パワーポイントを利用して第1号議案、神奈川支部の3年後のあるべき姿を説明した。

イ.第2号議案:平成29年度実施計画について

議長・福元俊一氏は、第2号議案について、大久保拓郎氏に説明を求めた。
同氏は、第2号議案、実施計画について説明した。

ウ.第3号議案:実施体制にについて

議長・福元俊一氏は、第3号議案について、大久保拓郎氏に説明を求めた。
同氏は、パワーポイントを利用して、計画実行のための実施体制について説明した。

議長・福元俊一氏は、3つの議案に対し質疑応答を求めたところ、参加者より以下の意見・提案および質疑がなされた。

  1. 地盤品質判定士の認知度を高めるためには、一般市民が関心を持ってもらう地盤品質に関するイベント、見学会等が必要ではないか(TN氏)。
  2. 公共工事に使用される材料を提供する企業としては、材料取引における信用の指標の一つとして地盤品質判定士の在籍の有無が適用できると考えているが、横浜市からは現在までにどのような要望がでているのか(TK氏)。
    →(回答)横浜市建築防災課との間で、がけ地の現地見学会を行ったり、専門技術者派遣制度について話し合いを持った経緯がある。横浜市は、住民にとってワンストップの総合診療的な制度をイメージしており、その一つの専門分野として地盤品質判定士を考えているようである(回答:立花秀夫氏)。
  3. 自治体や関連団体との連携において、地盤品質判定士は何が要求され、何が出来るのか、判定士のための要件は何なのか?様態の明確化のためのフォーマットが必要でないか(TN氏)。
    →(回答1)横浜市との不適格な既存擁壁の現地調査に基づき、変状等に対する所見、対応策についての帳票は作成したことがある(回答:福元俊一氏)。
    (回答2)フォーマットというより、地盤品質判定士として実務レポートを多く作成している。現実的には地盤に関する問題は多岐にわたっており、報酬金額も大小様々である。別途協力している「欠陥住宅ネット」では、現地調査と考察(評価)は別にすることが多い(回答:大久保拓郎氏)。
    4. 災害時の被害判定に係る県の講習会などは、受講資格として建築士しか入っていない。埼玉県で地盤関係者も受講資格に入っているので、今後このような要件を加えて頂けるよう働きかけたら良い(OH氏)。
  4. 本日の3つの議案をすべてこなしていくのは、かなりの量となるが、重点とする目標は何か明確にした方が良いのではないか。本来、協議会本部がやるべきことも含まれているが、本部にたよらず神奈川支部でやろうという考え方か。一般住民に対し判定士の認知も大切だが、何を行ったかが大事になるので、今後は活躍の場を作ることが大事ではないか。そのためには、地盤品質判定士は何ができるかの事態をはっきりさせるほうがよい(KN氏)。
    →(回答)本部ではどうしても動きが遅くなるので、地元に密着した判定士の活動を早期に実現することが支部設立の契機でもある。その方向で支部活動を進めていきたい(回答:立花秀夫氏)。
  5. 会計報告はなされないのか。また、現在の活動の原資はどのような状況なのか(HK氏)。
    →(回答)規則によれば、今年度の会計報告については、昨年末に支部が発足したばかりであり今回は報告の義務がなく、今年度の決算時に併せて会計報告を行う。活動原資のうち、設立時および今回の総会会場費は地盤品質判定士協議会本部より支援いただく予定である。また現在の活動は、幹事のボランティアならびに寄付金を原資としている。当面は会員の皆さんにも寄付金をお願いして運営し、将来的には会費制度の導入を検討したい(回答:立花秀夫氏)。

以上の質疑・応答を踏まえて議案の修正動議が出され、第1号議案から第3号議案は以下のとおりに修正された。

第1号議案:3年後のあるべき姿(修正案)

  1. 行政との連携が進む
  2. 関連する諸団体との連携が進む
  3. 市民向けの事業を定期的に催されている
  4. 判定士としての事態が明確になり、成果品並びに報酬の標準化ができている
  5. 会員の資質向上を目指した研修会、情報交換会当が年4回以上開催され、参加者が多数いる
  6. 支部への参加意欲が高まり、会員が対象判定士の7割に達している

第2号議案:平成29年度実施計画について(修正案)

  1. 横浜市などとの情報交換
  2. 連する諸団体との情報交換
  3. 民向けの事業を開始する
  4. 判定士の業務の事例収集
  5. 研修会の実施
  6. 会員の拡充(対象比4割)

第3号議案:実施体制にについて(修正案)

  1. 広報ワーキンググループ
    1. 横浜市との情報交換
    2. 関連する諸団体との情報交換
    3. 市民向け事業を開始する
  2. 判定士業務検討ワーキンググループ
    1. ・判定士の業務の事例収集
  3. 会員ワーキンググループ
    1. 研修会の実施
    2. 会員の拡充(対象比4割)

議長・福元俊一氏が以上の趣旨により、平成29年度総会の第1号議案から第3号議案について、確認する旨(挙手)を諮(はか)ったところ、全員の賛成で修正案どおり承認された。

(6)議長解任

総会の議事を終了し、議長・福元俊一氏は地盤品質判定士会神奈川支部の活動、発展について協力をお願いし降壇した。

(7)連絡

地盤品質判定士会神奈川支部を運営していくにあたり、連絡・報告事項は下記の通り。

・ワーキンググループへの参加者募集(大久保拓郎氏)

第3号議案にある3つのワーキンググループ(WG)への参加者を募集する。希望される方は、各WG担当幹事に申し出ると共に、次回の打合せ日程を調整のこと。なお、WGへの参加希望は、ホームページ上でも行う。

・寄付金のご案内(立花秀夫氏)

現在、活動資金はボランティアであり各自負担としてきた。今後の支部活動の原資として会員から広く寄付金(1口¥5,000)を募る。なお、幹事は先行して寄付金を納入している。また寄付金の納入方法は、現金または振り込みとし、HPで案内する。

・資格等アンケート結果(大久保拓郎氏)

本年3月末、横浜市建築局建築防災課からの要請を契機に、支部会員の保有所有資格についてのアンケート結果が総括的に報告された。同内容はホームページにも掲載する予定である。

(8)閉会あいさつ

審議を終え、最後に副支部長の高橋一紀氏より挨拶があった。副支部長の挨拶内容は以下のとおり。
・本日の参加者、支部会員への感謝の言葉を述べた。
・平成29年度の議案を審議して頂いたが、午後からは交流会(懇親会)を予定しており、そこで忌憚のないご意見をお聞かせ頂きたい。
・出席の会員に対し、地盤品質判定士会神奈川支部活動への積極的な参画をお願いする。

(9)閉会

総会の議案全部を終了し、11時55分、司会者・山田岳峰氏が閉会を宣言した。
以上、総会当日の議事録として、記載致します。

平成29年6月12日
議事録 記録担当 酒井 健,細倉摂央