川崎市麻生区総合防災訓練に伴う宅地地盤相談会開催報告

川崎市麻生区主催の総合防災訓練において宅地地盤相談会を下記要領で開催しました。


開催日時:2018年11月11日(日)9時30分~12時

開催場所:川崎市立片平小学校(川崎市麻生区片平5丁目28-1)の体育館内
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参加形態:川崎市まちづくり局指導部宅地企画指導課と川崎市総務企画局危機管理室が実施する麻生区のハザードマップ説明会の説明の一部を支部判定士が担当するとともに,説明会の終わりに,支部判定士が対応する相談コーナーに誘っていただく形態で午前中に3回に分けて実施

相談者数:十数組

相談対応:立花,大久保,細倉,福田(以上神奈川支部幹事)


当日は朝から相談会セットを積み込んだ自動車で向かい,主催者から割り当てられた会場近くの駐車場に停めて8時頃に会場に入ると,すでに校庭には展示用の緊急車両等が並び,消防署,警察,消防団,水防団など21の参加団体が準備に入っていました.市役所まちづくり局のブースは,小学校の最奥にある体育館の演題前に配置され,説明会場は,仮設のスクリーンにスライドを映写し,椅子は20脚程度配置する形とし,その脇に長机を2台並べて宅地地盤相談コーナーとしました.さらに,周囲の壁に判定士会の相談会用パネルを掲げて自由に見られるようにしておきました.

市役所担当者のハザードマップの説明は1回15分程度で,その最後部に地盤品質判定士と神奈川支部を紹介して頂いたうえで,支部判定士が崖や擁壁の維持管理について説明しました.説明の最後に司会者が,古い地形図や空中写真を示しながら,参加者を宅地地盤相談コーナーに誘って頂き,同区にお住まいの多くの方々に相談コーナーに立ち寄ってもらうことができました.これは,麻生区が丘陵地形を人工的に改変して発展してきた街であるため,移り住んできた住民が昔の地形に興味をもっていたことが影響しているようでした.

 

具体的な相談事例としては,自宅と隣接地にある擁壁が崩壊しないか,自宅マンション裏がけの危険性はどうか,崖・斜面の崩壊予兆を知りたい,実家の大谷石擁壁が崩壊しないか,自宅に近接して実施されるリニア新幹線工事が不安,急傾斜地崩壊危険区域の指定要件などを知りたい,自宅周辺の2000年ごろの空中写真がみたい,昔の川はどのあたりを流れていたのか,などでした.

 

終了後に川崎市の担当課からは,とても効果的だったので,次回も同様な連携をしていきたいとの意向を頂きました.

神奈川支部 広報WG